特別講演
医療介護連携時代の心不全多職種介入
座長: | 今井 優 |
(医仁会武田総合病院 疾病予防センター) | |
演者: | 佐藤 幸人 |
(兵庫県立尼崎総合医療センター 循環器内科) |
日本心臓リハビリテーション学会
第9回 近畿支部地方会
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医療介護連携時代の心不全多職種介入
座長: | 今井 優 |
(医仁会武田総合病院 疾病予防センター) | |
演者: | 佐藤 幸人 |
(兵庫県立尼崎総合医療センター 循環器内科) |
超急性期から維持期へ:
シームレスな心不全疾病管理のための
地域連携の取り組み
座長: | 古川 裕 |
(神戸市立医療センター中央市民病院 循環器内科) |
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民田 浩一 | |
(明石医療センター 循環器内科) | |
演者 | 木股 正樹 |
(市立大津市民病院 循環器内科) | |
栗本 律子 | |
(洛和会音羽病院 心臓内科) | |
池田 力 | |
(枚方公済病院 リハビリテーション科) | |
岩田 健太郎 | |
(神戸市立医療センター中央市民病院 リハビリテーション技術部) |
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後藤 総介 | |
(天理よろづ相談所病院 白川分院) | |
辻 修平 | |
(和歌山医療センター 循環器内科) |
超高齢社会が進むわが国では、少子高齢化による労働力人口減少と要介護者増加の同時進行が、国民や社会への大きな負荷となっている。その対策として、「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」が策定され、それに基づいて脳卒中と循環器病克服 第一次・第二次5カ年計画が進められてきた。その中にリハビリテーションの重要性も強調されており、各地域でリハ連携の機運が高まり、さまざまな取り組みがなされている。心臓リハビリテーションによる予後やQOL・身体機能の改善は、可能な限り超急性期から始め、回復期、維持期/生活期へとリハビリの連鎖をつなぐことにより最大の効果が得られる。そこには、各フェーズを担う医療者間の患者情報や長期的な診療方針の共有や垣根のない両方向性の連携が求められる。
本シンポジウムでは、近畿各府県における代表的な取り組みをご紹介いただき、今後の展望を議論する。
多疾患併存(マルチモビディティ)に対する
心臓リハビリテーション
座長: | 井澤 和大 |
(神戸大学 生命・医学系保健学域) | |
本多 祐 | |
(兵庫県立はりま姫路総合医療センター リハビリテーション科) |
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演者: | 井貫 博詞 |
(兵庫県立はりま姫路総合医療センター リハビリテーション部) |
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島田 真一 | |
(伊丹恒生脳神経外科病院 脳神経外科・リハビリテーション科) | |
白石 匡 | |
(近畿大学病院 リハビリテーション部) | |
尾倉 朝美 | |
(三田市民病院 リハビリテーション科) | |
吉田 貴信 | |
(兵庫県立尼崎総合医療センター リハビリテーション部) |
急速に進む高齢化社会において、心不全患者が急増する心不全パンデミックと共に、多疾患併存ならびに重複障害の増加が問題となっている。そして、多疾患併存症例に行う心臓リハビリテーションは心疾患単独の際に行うものよりも複雑となり、より慎重なリスク管理や多面的なプログラムの立案が求められる。
しかし、多疾患併存や重複障害を呈する心疾患患者に対するリハビリテーションに関するエビデンスは未だ確立しておらず、各自が手探りでリハビリテーションを行っているのが現状である。
本シンポジウムでは、併存する疾患を整形、脳神経、呼吸器、腎臓、腫瘍の5つの領域に分け、それぞれの疾患を合併する心疾患患者に対する複合リハビリテーションの実践における自施設の取組をご紹介いただく。このセッションが、多疾患併存に対する心臓リハビリテーションという難問の解決への一助となれば幸甚である。
心臓リハビリテーションによる
フレイル・サルコペニアへのアプローチ
座長: | 笹沼 直樹 |
(兵庫医科大学病院 リハビリテーション部) | |
近藤 博和 | |
(天理よろづ相談所病院 循環器内科・リハビリテーション部) |
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演者: | 赤堀 宏州 |
(兵庫医科大学 循環器・腎透析内科学講座) |
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井谷 祐介 | |
(のぞみハートクリニック) | |
真崎 祥子 | |
(神戸海星病院 神戸海星訪問看護ステーション) |
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中村 夏子 | |
(関西医科大学附属病院 栄養管理部・健康科学センター) |
心疾患を有するフレイル、サルコペニアについては既に多くのエビデンスが示されている。フレイルの発症には運動不足、栄養不良、社会的支援の欠如などが関連 (Ijaz N. JACC 2022) し、対応には包括的アプローチが必要 (Pandey A. JACC Heart Fail 2019) とされる。サルコペニアには加齢、栄養不良、不動などによる同化と異化の不均衡が関連 (Damluji A. Circulation 2023) し、抵抗運動と栄養補給が標準的な治療 (Lena A. Int J Mol Sci 2020) とされる。施設間連携では継続性のある看護ケアが有効 (Jepma P. BMC Health Serv Res 2021) であり地域の多様なニーズを満たすことが望まれる (Kinugasa Y. Heart Vessels 2022)。
一方で重症急性期から在宅生活期にわたる症例の中にはこれらのエビデンスでは捉えきれない症例も多い。本シンポジウムではフレイル、サルコペニアを有する幅広い症例に対する包括的アプローチとしての心臓リハビリテーションの役割について、4名の先生からご講演をいただく。
次世代の心リハはどうあるべきか
座長: | 北井 豪 |
(国立循環器病研究センター 心不全部) | |
大石 醒悟 | |
(真星病院 循環器科) |
キーノートレクチャー: | 後藤 葉一 |
(公立八鹿病院) |
演者: | 村井 亮介 |
(神戸市立医療センター中央市民病院 循環器内科) |
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前川 健一郎 | |
(神戸リハビリテーション病院 リハビリテーション部) |
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沖 由香里 | |
(株式会社Steps リハビリ訪問看護ステーション蕾) |
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谷口 達典 | |
(大阪大学/株式会社リモハブ) |
心不全入院患者の平均年齢は80歳前後と、本格的な社会の高齢化を迎えている。急性期から回復期・維持期へ、効果的な心リハを継続することは、患者の予後改善や生活の質の向上に不可欠である。しかし、急性期病院での心リハ導入率は向上してきているものの、回復期や維持期まで継続されている例は、未だ少ない。また、退院後の心不全再入院リスクが高く、心リハ介入が特に必要と考えられる高齢者は、サルコペニア・フレイルや多重障害により、入院中でさえも十分な心リハ介入が困難である症例も多い。
本セッションでは、急性期病、回復期病院、在宅医療の各段階における心リハ実施の問題点を探り、今後の方向性や新たな可能性を議論したい。特に、最新技術の進展を活用し、ウェアラブルデバイス、遠隔医療、デジタルヘルスを駆使した心リハの可能性についても議論する。心リハに関わる全ての職種で今後の心リハの将来像を共有する場となることを目指す。
どうする、心不全患者のタンパク質摂取?
チーム医療の出番です!
座長: | 簗瀬 正伸 |
(藤田医科大学医学部 循環器内科学 重症心不全分野) |
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小笹 寧子 | |
(京都大学医学部附属病院 循環器内科) | |
演者: | 宇佐美 俊輔 |
(関西電力病院 循環器内科) | |
中山 寛之 | |
(兵庫県立尼崎総合医療センター 循環器内科) |
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笠井 健一 | |
(松下記念病院 リハビリテーション科) | |
田中 浩基 | |
(京都大学医学部附属病院 リハビリテーション部) |
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上田 耕平 | |
(枚方公済病院 栄養科) | |
有田 亜美 | |
(兵庫県立尼崎総合医療センター 栄養管理部) |
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形式: | 「Pros & Cons」 |
共催: 関西中部心不全栄養療法研究会 |
関西中部心不全栄養療法研究会は、心不全の栄養管理を治療の一つと捉え、急性期から回復期・生活期に至るまで、栄養管理を現実的かつ系統的・包括的に検討し提言するとともに、心不全患者すべてに最適な栄養管理を促進することを目的に立ち上げられた研究会です。2014年11月に第1回の研究会が開催され、2023年10月には第17回目の研究会が開催されました。日本心臓リハビリテーション学会学術集会でも毎年企画セッションが開催され、栄養管理の関心が高まる中、毎年大盛況なセッションとなっています。
今回、近畿支部地方会でも関西中部心不全栄養療法研究会主催のセッションを開催いたします。テーマは「慢性期におけるタンパク質」の管理です。現在のエビデンスを整理しながら、Pros-Consの構成で、タンパク質管理をどう行うべきか多職種で議論します。
他職種からみた心リハ看護師の役割
座長: | 仲村 直子 |
(神戸市立医療センター中央市民病院) | |
森下 好美 | |
(もりした循環器科クリニック) | |
演者: | 福本 智未 |
(もりした循環器科クリニック) | |
津村 可奈子 | |
(神戸市立医療センター中央市民病院 看護部) |
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上坂 建太 | |
(医学研究所北野病院 リハビリテーションセンター) |
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白石 裕一 | |
(京都府立医科大学 循環器内科) |
心臓リハビリテーション(以下、心リハ)を行う施設が増加している中、循環器に携わる病棟や外来で働く看護師の中で心リハに従事している方の数や理解度はどの程度なのでしょうか。心臓リハビリテーション指導士の資格は看護師にとってハードルが高く、これが心リハを敬遠する要因となっている可能性もあります。
今回は、心リハに従事する看護師に、実際の経験から得た知識やスキルを共有していただきます。同時に、心リハの中心を担っている理学療法士の方からは、看護師に期待される役割についての示唆をいただきます。また、心リハ医師からリハビリスタッフと看護師に対する期待の差異に焦点を当て、看護師が心リハでより効果的に活躍するための要素を共に考えていきます。
看護師だけでなく他職種の方々にも参加いただき、看護師とリハビリスタッフがどのように協力すれば、心リハの効果的な運営が可能か検討し、各施設で実践可能な形を模索していくきっかけになればと考えています。
心不全患者の不安によりそうために
座長: | 大石 醒悟 |
(真星病院 循環器科) | |
竹原 歩 |
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(兵庫県立はりま姫路総合医療センター 看護部) |
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演者: | 岩鼻 美紀 |
(六甲アイランド甲南病院 看護部) |
ミニレクチャー: | 加賀野井 秀和 |
(甲南医療センター 精神科) |
共催: Hyogo Psycho-cardiology研究会 |
心不全患者のQOLを考える
演者: | 白石 裕一 |
(京都府立医科大学 循環器内科) |
不整脈診療におけるリハビリテーションの役割
座長: | 江原 夏彦 |
(神戸市立医療センター中央市民病院 心臓センター) |
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演者: | 池田 礼史 |
(埼玉医大学国際医療センター 心臓内科) | |
共催: 日本ライフライン株式会社 |
必要なのに脈が上がらない;
予後に関わるChronotropic incompetenceとは
座長: | 白石 裕一 |
(京都府立医科大学 循環器内科) | |
演者: | 岡田 真人 |
(桜橋渡辺病院 循環器内科) | |
共催: バイオトロニックジャパン株式会社 |
CPXで出来る事、わかる事
演者: | 村田 誠 |
(国立循環器病研究センター 循環器リハビリテーション部) |
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共催: ミナト医科学株式会社/ フクダ電子近畿販売株式会社/フクダ電子兵庫販売株式会社 |
新しい時代の心不全診療におけるSGLT2阻害薬の役割
座長: | 平田 健一 |
(神戸大学大学院医学研究科 内科学講座 循環器内科学分野) |
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演者: | 坂田 泰彦 |
(国立循環器病研究センター 臨床研究開発部・心臓血管内科) |
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共催: 小野薬品工業株式会社/アストラゼネカ株式会社 |
高齢心疾患に対するレジスタンストレーニングの基本
座長: | 井澤 和大 |
(神戸大学 生命・医学系保健学域) | |
演者: | 高橋 哲也 |
(順天堂大学 保健医療学部) |
共催: インターリハ株式会社/ フクダ電子近畿販売株式会社/フクダ電子兵庫販売株式会社 |
肺高血圧症と運動療法
座長: | 堀田 幸造 |
(兵庫県立尼崎総合医療センター 循環器内科) |
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演者: | 青木 竜男 |
(国立循環器病研究センター 心臓血管内科部門 肺循環科) |
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共催: ヤンセンファーマ株式会社/日本新薬株式会社 |
座長: | 宮脇 郁子 |
(神戸大学大学院 保健学研究科) | |
木村 穣 | |
(関西医科大学 健康科学センター) | |
審査委員: | 横松 孝史 |
(三菱京都病院 心臓内科) | |
小林 成美 | |
(神戸大学大学院医学研究科 地域社会医学・健康科学講座) |
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伊藤 健一 | |
(奈良学園大学 保健医療学部) | |
鷲田 幸一 | |
(京都大学大学院医学研究科) | |
黒瀬 聖司 | |
(関西医科大学 健康科学センター) | |
演者: | 南 竜馬 |
(地方独立行政法人 明石市立市民病院) | |
尾倉 朝美 | |
(三田市民病院 リハビリテーション科) | |
田原 優希 | |
(神戸大学医学部附属病院) | |
松田 英之 | |
(兵庫県立尼崎総合医療センター) | |
綾川 耀介 | |
(兵庫県立尼崎総合医療センター 心臓リハビリテーション室) |
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栗山 智有 | |
(兵庫県立尼崎総合医療センター) |
心臓リハビリテーションについて勉強され始めた方、今後心臓リハビリテーション指導士の受験を検討されている方、もう一度知識を整理したいと思われている方を対象とした、教育セミナーを企画致しました。
短時間で様々な分野の知識が得られるようにテーマを設定し、その分野を専門とする先生に臨床ですぐに活用できる内容をご講演して頂きます。